人吉球磨郷土かるた紹介シリーズ② 球磨焼酎
人吉球磨地域には、なんと27もの蔵元が点在しており、それぞれが個性あふれる銘柄を手がけています。
全体を合わせると、その数はなんと200種類以上!まさに“焼酎の宝庫”ともいえる場所です。
これらの焼酎は、杜氏(とうじ)と呼ばれる職人たちの手で、丁寧に、そして心を込めて造られています。
香りは芳醇、味わいはまろやかでコク深く、ひとくち飲めばその奥深さに驚かされ、
飲み比べをすれば、多彩な風味の違いに魅了されるはずです。
そんな球磨焼酎は、日本にわずか4つしかない「産地呼称」が認められた焼酎ブランドのひとつです。
フランスのコニャックやボルドーワインのように、1995年には国税庁から「地理的表示(GI)」として正式に認定されました。
さて、かるたにも読まれているガラとチョクは皆様、ご存じでしょうか。
これは球磨焼酎専用の酒器「ガラ」と「チョク」。
「ガラ」は、フラスコのような形に細い注ぎ口がついた白い陶器の酒器で、昔は35度や40度の濃い焼酎を「ガラ」に入れ、五徳にかけて温めて飲むのが定番でした。
一緒に使う「チョク」は、小さくて口がすぼまった猪口。
香りが立ちすぎず、焼酎の風味をちょうどよく楽しめます。
しかもそのまま温めにも使える、まさに球磨焼酎のための酒器です。
この「ガラ」と「チョク」は、ほぼ人吉球磨だけで使われてきた特別な器です。
焼酎文化が根づくこの地ならではの、あたたかくて奥深い飲み方。
一度は味わってみたいですね。
各蔵元の見学を希望される方は、事前に下記をご確認ください。
https://kumashochu.or.jp/wp/map/
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