人吉球磨郷土かるた紹介シリーズ⑨ 五木の子守唄
熊本県の山あい、球磨地域の北部に位置する五木村。
この村には、長い間、歌い継がれてきた子守唄があります。
それが、全国的に知られる「五木の子守唄」です。
この唄は、かつて“口減らし”として子守奉公に出された少女たちが、自らの境遇を嘆きながら口ずさんだといわれています。
厳しい暮らしのなかで生まれ、娘たちのあいだで自然と伝わってきた唄。
その歌詞や旋律にはいくつものバリエーションがあり、どれが「元歌」であるかは今も定かではありません。
昭和26年、ラジオから流れたアレンジ版が話題となったことで、「五木の子守唄」は全国に知られるようになりました。
そんな五木の子守唄のふるさと・五木村では、自然と歴史のどちらも楽しめるスポットがたくさんあります。
たとえば、村の歴史や文化を深く知りたい方には、「五木村歴史文化交流館 ヒストリアテラス五木谷」がおすすめ。
かつての暮らしや文化を、資料や展示映像でわかりやすく紹介しています。
また、「子守唄公園」では、子守をする娘の彫刻や歌碑が静かにたたずみます。
歌碑のそばに立つと「五木の子守唄」が流れてきて、その旋律に耳を傾けていると、どこか遠い昔へと心が旅していくような感覚に。
さらに、公園内の「茅葺民家」では、昔の五木村の様子や五木の子守唄に関する映像が上映されており、より深く唄の世界に触れることができます。
五木の山々に抱かれながら、語り継がれた歌声に耳をすませてみてください。
きっと、旅の記憶にやさしく残る時間になるはずです。
【茅葺民家】
営業時間 9:00~17:00
休業日 年末年始
スタッフ不在の場合があります。詳しく知りたい場合は0966-37-2611(五木村観光情報センター)へお問い合わせください。
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